「リモコンレバーよ〜っし!回転窓よぉ〜っし!航海灯よぉ〜っし!・・・」
「エンジン始動!」キュルルルル、グオ〜ン!
「エンジンよぉ〜っし!排気色よぉ〜っし!」
で、うちらが操船すんのかと思ったら、あり!?操船は教官殿がやっとる。
うちらはというと、もうひとりの教官殿が口頭質問を浴びせてくる。
「×ノットの潮流が260度の方向に流れていると想定した場合
目標に着くには何度の方向に船首を向ければいいか?また到達予定時間は?」
海図を使ってやるんだども、なんせ揺れる船の中。
デバイダーは吹っ飛ぶは、定規は吹っ飛ぶは、自分まで吹っ飛ぶ始末。
しかもずっと下向いてるから、気持ぢ悪ぐなってぎだどぉ〜。
あっし:「ぜんぜぇ〜、ぎもぢわりぃ〜」
教官殿:「しばらく外で風にあたってこい」
えぇ〜!?このサブイのに外いくのぉ〜?やだなぁ〜。
と思いつつも、”ヤツ”は喉まで這い上がってきちょるからそーも言っておれん。
”ヤツ”を海に捨てちまうと、ん〜ん!気分爽快!
暖か〜いキャビンに戻って、もいっかい海図とにらめっこ。
そうこうしてるうちに、目標の横浜沖にとーちゃくぅー!
ここまでこないと修了の印は押せないんだとさ。
しかし、なんにもないのね。
まあ、海の上だからって言えばそれまでなんだけど。
あっしは、てっきり”GOAL!”とか”おめでとう!”とかの
横断幕でも張ってあんのかと思ってた。
まっいっか。とにかく試験はこれで終まいなんだから。
なんか久しぶりの充実感っていうんでしょうかねぇ。
気持ちもサバサバって感じっす。(^^)
帰りの船の中は、いままで同じ釜の飯を食ってきた仲間や
教官殿と苦労話に花が咲き、終始和やかムードで帰港!
ん!?待てよ。
まだ、合格って決まったわけじゃないぞ・・・
一抹の不安はあったものの、再会を約束して笑顔で「ばいば〜い」。
みんなそれぞれいつもの生活に戻っていったのやんした。
翌日、「合格」の連絡をまたまた一緒に受講してた人から電話で聞いた。
よっしゃぁ!よっしゃぁあああ!!!(なんで知ってんだろ?)
これで海も制覇したから、今度は”空”しかねぇーべ!
でも、これ言ったらかーちゃん怒るだろーなぁ。
しばらくは、おとなしくしとこっと・・・ |