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去年以前の情報 2000/09/15
情報提供:梁川@排水溝通いさん
写真○ 15日(金) 午後3時半〜16日午前0時半  排水溝です。

 ・・・・・・・・・書き出しに困っております。・・・・・・・・・
何分、釣果が余りに寂しい・・・・。

私の到着前について得た情報・・・・散々(殆ど釣果なし。)
到着後、日没までの目撃釣果は、階段の上からやっている人が縞鯛(掌
サイズ)1匹とちびセイゴ少々。(私は当たり皆無)
日没後もちびセイゴのみ(私は13匹)

雨が降りだし、もう諦めようと考えた直後に内側の竿に当たりがあり、
釣ったのが、写真のフッコ(セイゴ・・・かな?)です。

例年この時季は良くないものですが、それを考慮しても、最近は余りに
寂しい結果と言えます。

今月末から始まる本格シーズンに不安が湧きますが、きっと好転してく
れることでしょう!・・・いや、好転してほしい・・・・。

今年5月中旬から、先日までを費やした「排水溝のクロダイ生態調査」
を通じて、若干の進展がございましたので、以下に報告します。

<排水溝入門講座>
第12回 「クロダイの生態・排水溝限定2」(海津とちんの違い)

4月9日第5回入門講座で予想した「大物黒鯛」の産卵のための不在は、
その後の様子を見る限り、的中と言って良いと思われます。
今年の私の大きな疑問「海津とちんの違い」についてある程度まとまり
ましたので、今回はこれにつき書きます。

(前提)
私のレポートで海津の「標準サイズ」という表現が多く出てまいります。
これは全長23〜28センチを指しての表現なのですが、例年ここ排水
溝で最も長い期間に渡り、最も多く釣れていたことから、便宜上使用し
た表現であり、海津サイズの下限もこれにしております。

(疑問)
先の海津サイズより小さなもの(ちん級)の内、ここ排水溝で釣れる最
も小さなものは15センチ級であり、例年ちん級が釣れる時期は4月末
〜5月上旬と9月末〜10月末に集中し、他の時季には私の釣果はもと
より、目撃すらも殆どなかった。
この約5ヶ月の差とは何なのか? また、黒鯛の誕生から成長の生態を
想像する際、この状況は何とも説明がつかない現象と思えた。

(調査)
東京湾の黒鯛生態を研究している知人に相談し、特に成長の個体差デー
タを求めた。結果標準サイズと「ちん」は同じ時期に孵化したもので、
大きさの差は成長の個体差ではないか・・・と推測した。
4月に釣れた25センチ級と10月につれた15センチ級の誕生日が同
じ・・・・これは、私のような素人には信じ難いことでした。
この個体差による・・・・とした場合、ちんの釣れる時期の5ヶ月の差
が不明である。そこで「5月中旬〜9月中旬も釣れる筈」・・・と、試
し、結果は確かに釣れました。

(結論)ここで釣れるちんと標準サイズ海津は単に成長個体差である。
これを元に成長による移動を考えると、
(年齢)(時期)(内容) (場所)
1年目  初夏  孵化   排水溝からかなり離れた場所
   ↓    <移動>
2年目 4月末  排水溝に現れる。
   ↓    <排水溝に滞在> 全長15〜28センチ
2年目 11月上旬
   ↓    <深場へ移動>
3年目 4〜5月 産卵場所へ移動
   ↓
3年目 7月 排水溝に現れる 全長で30超級
   ↓    <排水溝に滞在>
3年目 11月上旬 深場に移動するものと、、排水溝で越冬するも
          の(35センチ級)に区別される。
(排水溝で越冬するもの)
   ↓    <排水溝に滞在>
4年目 4月   産卵場所へ移動
   ↓
4年目 7月  排水溝に現れる。

・・・・・という、単純な動きをしているものと思われる。
(2年目で深場へ移動するものの内、小さなものが翌年産卵能力を持つ
かは疑問ではあるが・・・・・。)

(結果の利用法)
感の良い人は既に気付いていると思われますが。先のデータと排水溝で
特に良く釣れる時期を比較してみて下さい。
<良く釣れる時期>
海津、ちん級・・・・4月末〜5月上旬、9月末〜11月上旬
黒鯛級・・・・・・・2月〜3月、7月、10月〜11月上旬
そうです。
「排水溝に現れた直後」及び「排水溝を離れる直前」なのです。
8月や9月に良く釣れる日が存在しますが、これも青潮の後・・つまり、
青潮を避難していたものが戻った直後・・・と、言えると思います。

こう考えて行くと、納得の釣行ができると思われませんか?

(私、思います!)
釣りはゲーム。と考えている人は多いと思いますが、テレビゲームに登
場するキャラクターとは異なり、「生き物」であることを再認識すべき
だと考えます。大物黒鯛は突然に湧いて出たものではありません。卵か
ら孵化し、数年をかけ、そこまで成長したものなのです。
 生き物ですから当然「生態」が存在し、その「都合」を無視し、釣り
人の都合のみを考え、釣行していても釣果など上がるものではないと考
えます。また、その生態を知り、利用することにより、私のような「へ
ぼ」でも、着実に釣果を上げて行くことが可能だと思われます。

故事に曰く「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」こそが、私の基
本姿勢です。
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