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去年以前の情報 02/02/16
情報提供:梁川@排水溝通いさん
○ 16日(土) 午後4時半〜8時半  排水溝(脇)です。

 まず現在の排水溝の様子をお知らせせねばなりません。憎ったらしいことに「柵」は健在です。しかも、問題はこの「柵」だけではないようです。聞いた話しですが、先日夜ある常連が柵を乗り越えて内部に進入を謀ったそうですが、スポットライトに追尾され、直ぐにガードマンがやって来て、退去を求められたそうです。柵+赤外線防犯装置+監視カメラ+サーチライト+ガードマン・・・・・・何としても、釣り人を入れたくないようです。
 以上の状況から、また入れるようになるまで相当長期間を必要とするのは確実です。しかし、ここまで「釣り」にはまり込んでしまった我が身としては、釣りをやめるのは余りに寂しい・・・ということで、

排水溝脇のテトラ部への釣りを排水溝レポート「番外編」と位置づけ、今回からレポートを復活させて頂きます。

そして、何と復活初日の本日、釣果写真を付けられる幸運に感謝したい。
排水溝仕掛けのまま、袋イソメでぶっこみ釣り・・・・当然当たりはなく、諦め、帰宅しようとした時にやっと来てくれたのが、写真のアナゴでした。贅沢を言える状況ではありませんので、とにかく、ほっとしました。
目撃釣果は、海津1匹、セイゴ2匹です。これは好位置をキープ出来た人が排水溝側へ投入して得られた釣果です。現状では先着1名だけに許されるこの「好位置」を確保しない限り楽しみはもてないようです。

 また、聞いた情報によれば昨日はクロダイ7匹(大きさ等詳細情報不明)が上がったそうで、日に恵まれ、好位置キープが出来れば相応に期待が持てるかも知れません。

さて、実は本日のメインは本来のレポートではなく、次の報告なのです。

<排水溝入門講座>
第29回 「私の目指したもの」(クロダイ成長速度の考察)

*この報告は当初今年8月頃に第1回の報告をし、まとめと言える内容のものを公表できるまでには最低2〜3年を要すると考えておりましたが、今後は昨年と同様なデータ数を得ることが困難と思われるため、公表に踏み切ったものです。*

まず、次の記載をご覧下さい

「クロダイ(スズキ目タイ科クロダイ属:英名Black scabream)
日本全国の沿岸に分布し、一般的に50m以浅の浅海域に生息しており、生後3〜4年で23〜25cm前後になります。
 未成魚では雄が多く3年で性転換し、成魚となります。産卵期は4〜6月で10万粒前後の卵を産みます。
 東京湾では成長に伴いチンチン(0歳)、カイズ(1〜2歳)、クロダイ(3歳以上)と呼ばれています。釣の対象として大変人気のある魚種で、刺身、洗い、塩焼きで賞味されます。」

これは、某公的機関の公式ホームページに掲載されたクロダイの生態についての記載です。私が特に目を引いたのは「生後3〜4年で23〜25cm前後」の部分であり、これを基に排水溝での釣果からクロダイの生態を推測していくと、どうにも腑に落ちない結果となってしまいます。
 そこで、クロダイの平均的成長速度を探る方法はないかと考え抜いた末得られた結論は、釣れた魚をサンプルと考え、時間の経過と釣れたサイズの変化を記録し、その結果から推測する・・・という、大変地味な方法でした。そしてそれを実行したのが2001年でした。

<図1>をご覧下さい。
この散布図はY軸に釣れたクロダイのサイズ(単位:cm)、X軸に釣れた日付をとり、(当然1cm当たり、1日当たりは等間隔)赤点は2001年に私が排水溝で釣った海津・ちん77匹を表しており、青点は「やどろく伝記」を通じ頂いた、他の釣り場でのデータを表しております。
よ〜〜〜く、ご覧下さい・・・・・。
魚は当然成長していくものですから、当然「右上がり」のグラフになる筈ですよね。そうしてみると、データに明らかな「偏り」があるように見えてきませんか?・・・・・・・・で、



<図2>をご覧下さい。
これは、<図1>の偏り毎に、相関グラフ的な平均を捉える「青」「黄」「緑」の線を加えたものです。(まあ、「青」はデータ数が異常に少なく無理がありますが・・・・:私がへぼ釣り師のため)(笑)
諸般の情報により、
緑線は2000年に孵化したものの平均的な成長を表すもの。
黄線は1999年に孵化したものの平均的な成長を表すもの。
と言えると考えます。
私の以前のレポートをご覧頂けた方は、この2年間に孵化したクロダイは例年に比べ成長が遅いのでは・・・・の記載があったのを覚えていて頂けたかも知れませんが、それでも、先の生態記載の23〜25cm前後に達するのは生後ほぼ2年です。



皆様は「公的機関の公式ページ」と「素人の分析」どちらを信じられますか?

*ここまで読んで頂いたことに、お礼申し上げます。まだ、続きますが、ここらで小休止をお取り下さいませ。(笑)

図2を見ますと、明らかに「偏り」から外れるデータが存在するのも解ります。特徴的な3点に a 〜 c の記号を付けてみました。b,c は特に成長個体差が激しいものでしょうが、現時点でこれの孵化年を推測することは困難です。a につきましては同日に複数の釣果があったとのこと、また、これよりちょっと大きなサイズは釣れなかった・・・ということから、私は2001年に孵化したものであると推測致します。

次に、ちょっとだけ想像力を働かせて見て下さい。
もし、排水溝が立ち入り禁止にならず、私が同様に数年間データを蓄積し、この集計グラフを作っていたらどうでしょう。
 また、こういった内容を多くの方がご覧なり、趣旨にご賛同頂き、多くのデータが提供されたらどうでしょう。

大きな獲物を狙うみなさんにしても、事前にその魚が釣れるかどうか、「予想」をたてるうえで、その魚の平均成長速度の把握は欠くことの出来ぬ基本的なデータであります。また、このデータは今回私が試みたような地道な大量データの入手とその分析によらねば、得ることは出来ません。
 私は、これが可能なのは唯一、釣り人・・・・もとい、広範な情報交換を可能にしている釣り人だけである。つまり、皆さんだけである。と思えてなりません。
情報を集め、成果を目指しませんか?

最後に今回データの提供を頂きました「爆釣さん」「サヨリストさん」及び「海坊主さん」にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました

・・・・・むむ、表題の「私の目指したもの」・・・そして、このまとめ・・・・もう、「終了」と誤解されそうですね。排水溝レポートも私の生態調査も、まだまだ続けます。今後もご協力・データ提供を何卒よろしくお願い申し上げます。(笑)
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