やどろく伝記 やどろく伝記憎むなら貧乏を憎め!北海道貧乏旅2,400km>8月9日
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8月9日 広尾町〜襟裳岬

明朝はいよいよ苫小牧から帰る日で、朝が早いのでホテルに泊まっても朝飯は食えそうも無い。今夜こそ宿は取らない。
北海道最終日となる今日は子供たちを思いっきり遊ばせてやり、夜、寝かしつけてから苫小牧まで車を走らせるつもりだ。

シーサイドパーク広尾に着いたのはam11:00頃。
遊園地や水族館、牧場、キャンプ場などがある複合施設だ。
沢山の人々を受け入れる為の広大な駐車場も完備されているが、この日は平日だったこともあり駐車場には2,30台の車があるだけだった。そして車から降りたあっしらを待っていたものは地元テレビ局のレポーターさんや新聞社の記者さん達。
子供が巻き込まれた今回の事件について親子連れをターゲットに意見を聞いていたようである。同じ子を持つ親として身に詰まされる思いの凄惨な事件だ。
こんな事件の直後だけに遊んでいても何となく後ろめたい気持ちで落ち着かない。
結局、少し早めに切り上げ、襟裳町へと車を走らせることになった。

あっしは小さいときから岬が好きだった。
それは地図を広げると自分のいる位置がはっきりわかるからという訳のわかんない理由からである(笑)
数ある岬の中でも、北海道の宗谷岬、襟裳岬、和歌山県の潮岬、鹿児島県の佐多岬は全国地図でもその存在がはっきりとわかる、あっしの中での岬ベスト4である(笑)
その中のひとつ、襟裳岬に今立った。土産物屋から流れる『襟裳岬』の唄が雰囲気を一層盛り上げてくれる。
「そうだ!」お袋がこの唄が好きだったことを思い出して電話を入れてみた。
「おふくろ?俺俺。今、襟裳岬に着いたんだ。本場の唄聞かせてやるよ^^」
携帯電話を唄の流れるスピーカーの方へ向け「どだ?聞こえっか?」
「えー?・・・なにぃー?電波が・・・悪い・・・良く聞こえ・・・プゥーッ、プゥーッ」
家でテープ聞いてたほうがいいな、こりゃ。
それにしてもちょっと寒くねーか!おいっ!車の温度計を見ると外気温8度!こりゃ寒いわけだよ。。。
上着こそ持ってはきているが下半身は短パンにビーサンという常夏バージョン。
この格好でウロウロしてたら通報されそうな、そんな寒さだ。

「とーちゃん、何にも無いところだねぇ」
「おっ!わかるか?憎いねぇ、ぼっちゃん。襟裳の春は何にも無いんだ」
「今、夏だよ」
「・・・」
襟裳の春は何にも無いことは唄で知っていたが、夏も何も無いことが発覚した。

今日は北海道最後の晩。
息子がこの日の為に、貯めてきた大量の花火を小さな港横の広場でやった。
普段なら華やかな花火の灯りも、誰もいない暗い海と、今夜で最後という気持ちのせいでかえってもの悲しささえ感じでしまう。
最後の花火が消えた時、辺りには闇が訪れ、寒々しい波の音だけが残った。

日帰り入浴が出来る山荘で風呂に入り、車の中で子供たちを寝かしつける。
ふっふっふっふっ・・・いよいよ待ちに待ったあっしの時間だ。
苫小牧までは車で3時間ほどなので少し余裕がある!釣りしちゃぉーっと(^^)
昼間見た地元のおじさんはアイナメをガンガン釣っていた。きっとこの港にもウヨウヨいるに違いない。くぅーくっくっくっ。
竿は2組、仕掛けはどっちゃり持ってきている。釣るぞぉー!(^^)/
あっ、いっけね、エサ買うの忘れてた(^^;;釣具屋、釣具屋っと・・・んっ?あれっ?・・・ががぁ〜ん!
ここは日高山脈が海まで迫る陸の孤島のようなところ。人家さえまばらなのに釣具屋なんてあるわけない。
しゃーない。苫小牧の方へ走っていけば、どっかにあるだろう。
しかし、この考えは甘かった。気が付けばそこは苫小牧港。そしてそこは釣り禁止。オオゥー!ノォゥー!

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