6月27日。南房乙浜沖。5時〜12時。曇り。
仕事の取引先の人からイサキ釣りの誘いがあり、一瞬返答に窮した、めったに行けない乗合船による沖釣りは、何時も釣果欄をにらめっこするのみ、従って釣りたい魚への期待は膨らむ一方で、イメージトレーニングだけは人一倍完璧なのである、そこえ釣果リスト候補に存在したことが無かった「イサキ」と言われ、たじろんだ訳である。普段、仕事の話5パーセント魚の話95%の自称「魚屋」としては、断る訳にもゆかずOKしてしまった。
さて、それからが大変である、まずネット上でイサキのイロハから釣方のXYZまで、くまなく調べ、急ごしらえのイメージトレーニング完了、仕掛け等も予備のさらに予備まで購入完了、エサも別ワクでイカとアオイソも(いつもの悲しい習性か?)持参する事にした。
チェックリストに従い、目覚まし時計から竿まで必要品の準備に2時間近くも取られて目的地に向かう。4時間位寝て港に出たら風も無く、ウネリが恐い私としてはホッとする。
今日は7人での仕立て船なので場所的にも気分的にもらくである。4時半出港、15分位して釣場到着。空は曇り、波風無く釣り日和りである、あとは結果を出すのみ。
船長のアナンス、「15メートルです」、エッそんなに浅いの?、これだと底まで20メートル位のもんだろう。仕掛けが3.5メートルと長いので、釣り直前にセットしょうと余裕で臨んだのであるが、なんと仕掛けの袋には2セット分が巻いてあり、これを同時に抜き出してしまいハリスがグチャグチャとなる。
気を取り直して次の仕掛けをセットする、60号錘のカゴにコマセを詰め、3本針の内、1本をカットして2本針とする(初心者にはシングルイズベストなのである)、エサのオキアミの尾っぽを口でちぎり、ペッと海面に吐き出す(この仕草はプロ級なのだ)、船長の指示棚よりハリス分長めに沈め誘い上げてくる、ここで重要なのはイサキに語りかけねばならない(と書いてあった)「イサキさんどうぞ私のエサに食いついて下さい」と、、、、願いが通じたのか中通しの硬すぎる竿が多少上下する、軽くあおると少し重い、錘を船上に置きハリスを上げてくると何だか白っぽい魚体、それも大きくない、で上がったのは25センチ位のアジさんでした。
とマァこんな感じで、アジ、イサキ、メジナ、サバと5目釣が出来ました。私的にはアジが釣りたかったのでマァマァの釣ではありましたが30センチ以上の大アジは来てくれませんでした。
それと1回だけ特大の魚と遊びました。軽い引きに合わせ竿を上げると今までと違う重量感!オットット、これは何だ、すぐさまドラッグを緩め、彼との綱引き開始、当方2号のハリス、強引に巻いたらすぐ切れてしまう、ここは慎重にいかねば、1分経ち、2分経つ何だろう、横走りもしないから大サバでもなし、サメでもカメでもない、ドラッグがジージーと出ては又巻き戻す、切れるな!切れるな!プッン!!アァ〜〜、ヘミングウェイの「老人と海」なみの駆け引きを期待してたのにィ〜。約4分強の長〜いドキドキタイムでした。
追伸 イカ短には何も来ませんでした、アオイソは底まで落としたらベラが釣れちゃいました。 |